なんとなく本屋大賞の10位内の作品を全部じゃないけどぼちぼちチェックしようみたいな気持ちがある。それらをAudibleで聴きながら家事とかすると捗る、うれしい。本屋大賞の作品とかが丁度いい。ミステリーで手の込んだアリバイトリックとか出てくると、オーディオブックは途端に意味不明になる。たくさんの条件が出てきて、ある場合に限りこの時間に犯行が可能になるとか言われても、知らねーし!!!もちろん館に大がかりな仕掛けがあったりしても、知らねーーーーーーになる。そういった気持ちになってよくないので、本格ミステリーなどはオススメしない。本屋大賞の小説は、ほんとに、まったく、ぜったいに、そういうことにならなくていい。その作品が面白ければ、面白いうえに家がきれいになったりする。そんなおいしい話があるんだよン。ま、本屋大賞の小説って、そんなおもれーものばっかじゃないけどね。
そんな感じで2026年の本屋大賞6位になった『殺し屋の営業術』を聴いた。これがけっこう面白かったのだけど、マンガすぎて呆れているところもある。それでええんか、という気持ち。こんなの、マンガの原作用小説すぎる。映像化を見据えたマンガの企画が作りやすくてうれしい用小説すぎる。回りくどくて笑える。じゃあマンガ原作かけよな。みたいなみたいな、気持ちの気持ちですが、調べてみたら著者の宮野有は漫画原作者でもあった。そらそうですよね!すいません!
ジャンプ+で『魔法少女と麻薬戦争』の原作を絶賛担当中なんだって!よろしくね↓!
まあ作者は作者でいろいろやられてるってのは、ありますよ、そりゃね。でも編集部もこんな調子。
マンガかよ笑。
いや、こういうPRの仕方がこの小説では正しすぎるので、まったく笑ではない。笑不正解。
小説のアマゾン商品ページへいけば、AIによって要約されたレビューが確認できることを、嫌がらせのようにここで紹介する。
うーん。マンガっぽくて褒められてるふいんき。
まあさ、別に小説がマンガぽくてもいいんだけれど、というか私は、伊坂幸太郎の『グラスホッパー』とか読んで、うわマンガじゃんとか思ったりしてキレてた高校生だったけど、なんでマンガじゃんって怒ってたんだろうな、あの頃。小説は小説でやることがあるって思ってたんだろうな。頭悪そうだね。でも大人になったからわかる。あるだろ、小説は小説でやるべきこと。超どうでもいいけど、京極堂が先生やってる『中禅寺先生物怪講義録』って謎のスピンオフ漫画って変な企画だよね。とにかくさ、別にマンガだからって悪いわけじゃないけど、そのまんまマンガに変換できちゃうのなら、本当に小説である意味がないわけで、小説である意味みたいなのは、ちょっとは欲しいよね。
って話だとさ、少し前に取り上げた『探偵小石は恋しない』ってAdoなやつはさ、そういうのがちょっとあったよ。不倫調査を得意とする女探偵ものの米澤穂信系ミステリーってさ、マンガにするには強度なさそうで微妙にマンガにしにくそうすぎる。消極的な理由だけど、ちゃんと小説である意味があるんだよね。表現として小説じゃないと成し得なかった、みたいな話ばかりじゃなくて、そういう企画としての成立のしやすさとか考えると、小説って結構有利だよね。
小説の話じゃないけどさ、『宇宙よりも遠い場所』ってアニメとかさ、「女子高生が頑張って南極に行く」って物語だけれど、実写だと絶対にできないって誰もがわかるじゃん。南極行って撮影しますか、若者連れて!←無理そうじゃん。魔法とか異能とかそういうのばかりがアニメの強みじゃないもんね。みたいなことが小説でもあるでしょう、と言いたいなあとか考えてて急に思い出したアニメの話をするとかをした。
でも『殺し屋の営業術』は、マジそのまんまマンガにできちゃうイメージしかなくて、それはなんか、どうなんだろうね。どうなんでしょう。
まあ、面白かったけどね。でもさ、途中からもう営業とか関係なくてさ、笑っちゃうよね。いや、いい意味でいい意味で!まじまじ。