ぜんぶ

ぜんせいぶつの文章

開発が長引くと、金髪ロリを愛でながらマッチョな自己犠牲に酔うとかが逆にだいじょぶになる謎なゲーム『PRAGMATA』

『PRAGMATA』というゲームをプレイしました。とりあえずストーリーをね、サクッと。サクッとクリアできてよかった。15時間くらい。でも噂があってね、なんかもっとやり込むと真エンディングが見れるとかで、やり込んでいたところで、しんどくなってこの文章を書いています。やり込みつまらん。なんでこんなことしないといけないの、の気持ち。

というところで、一旦落ち着いてね、私、レビューしてみる。

まずこのゲーム、CAPCOMの新作です。シリーズものでない新規IPであることでも注目されていて、2026年4月17日に発売された。ってもよ、2020年6月にあったSIEの、まだ発売前だったPS5の情報を発表するとかのなんかの配信イベントで、ティザー映像とともにアナウンスされた本作の、当初の発売予定時期は2022年で、そこから何度も延期を重ね、2年くらい音沙汰なしだったりもした本作。それが、なんか、ちゃんと発売された。みたいなところもある。

これが最初の告知トレイラー

ごつい宇宙服を着たやつと、変な格好したロリだね。このへんは、発売されてもちゃんとこのままだったね。

このゲーム、今日日まじかと驚くくらい、ロリかわいいいねゲーム。CAPCOMのゲームなのに。
ロリかわいいねをするゲームなんか、そんないくらあってもいいですからね。なんて言わなくても、この世にはいくらでもあるにはあるけど、わりとグローバルに存在感あるCAPCOMがそういうゲーム作るんだね。ポリコレ的なやつとか、あったじゃん、なんか。まいいか。

本作は三人称シューターと合間にひとふでパズルみたいなのを解かされる、一風変わった意欲的なシステムのゲームとなっている。
いろんな形の機械っぽい敵たちは、通常だと銃の攻撃がほとんど通らない。かちんこちん。敵に照準を向けているときに画面右に表示される簡単なパズルを解くと、敵をハッキングしたことになり、なんか敵が弱点をさらけ出すようになって、攻撃が通るようになる。
ただパズルを解くのに夢中になっていると、目の前の敵の攻撃に気がつかずにダメージを負ってしまう。敵の動きに注意をはらいながら、パズルを少し進め、敵の攻撃に合わせて回避行動を取り、またパズルを進めたりする。

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公式ホームページのスクショ。ゲーム画像の右にあるのがそのパズル。黄色いマスを通ると戦闘がより有利になるが、使いすぎると肝心な時に黄色マスが出てこなくなるので、大したことない敵のときはあえてよけたりする必要があったりなかったり。

このマルチタスク感がほどよく忙しく、適度なストレスが心地いい。敵に囲まれながらも、冷静に複数の作業を並行してこなし、うまく危機を脱せたときは、「オレさまってば、ゲームうまいかも?」という気持ちに少しなれて、まあまあ楽しい。
でもこのゲーム、そこまで面白いかと言われると、個人的にはそんなでもない。色んなレビューが結構いい感じにほめてるけど、そこまでほめるようなものでもないと感じている。

実は難易度の上がり方が、かなり良くない。ざっくりいうと単に敵のHPが高くなるだけで、パズルやアクションの方でテクニカルなことをあまり求められないバランスになっている。ゆえに、難易度が上がってくる後半の強い敵は無駄に時間がかかって、面白くない。
これは、シューターとパズルを掛け合わせたシステムが、最終的にうまく組み合わさってないのだと思う。おそらくは、シューターのアクション部分を難しくしても、またはパズルを難しくしても、ゲームとして極端に理不尽な難易度になってしまうのだろう。そんな気配がある。調整が非常にむずかしいことになってしまうがゆえ、どちらの要素もそこそこの難しさに抑えつつ、単に敵の体力を増やしたのだと疑っている。CAPCOM的にはまあこの辺が落としどころかな、となっている今のシステムとそのバランスは、シューターのプレイの中に、単に煩わしいパズルをあえてさせてくるウザいゲームという印象がどうしても拭えない。
なので結局のところは、プレイとして特別新しい体験がそこまであるわけでもない。長いこと開発していた割には、何とも言えない遊び心地だった。というか、だから長いこと開発してたんだろうな。そう感じた。

ま、その辺はなんかいいんですよ。システムまわりは。15時間くらいで終わってさ、そんな苦じゃなかったから。フルプライスのわりに、こんなもん?みたいなのもあるけどさ。でもアホみたいに時間がかかるゲームが多いからさ、最近。いいじゃんこんなもんで。

でもさ、やっぱ今日日どうなん、幼い子供のキャラクターが、いかにも大人が考えたような「愛らしい子供」の振る舞いをしまくってるのって。これ、ちょっとしんどかったな。
見てよこれ。

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ゲームを進めていくとこのロリと仲良くなっていって、絵をプレゼントしてくれる。
ばかにしてんのかな?子供がクレヨンで描いた絵ってさ、そういうのはもう、ホラー映画でギリギリ、何か物語上効果があるやつでしょ。何を感じればいいのこれ。

ストーリー的には、月に建設された施設に仕事しに来たおっさんが、その施設を管理してるセキュリティAI(例に漏れず暴走している)に殺されそうになるところを、突然現れたこの謎のロリ型アンドロイドがハッキング!!!とかで助けてくれて、この二人で月からの脱出を目指すって感じ。他の人間は全員死んだらしい。かわいそ。

おっさんは別に家族とかいないから、ロリ型だろうが「亡くした自分の娘に重ね」たりもしないんだけど、まあなんかだんだん絆が結ばれてくわけ。家族って感じ。良かったね。
で、地球では法律上禁止されているアンドロイド研究的なやつで、あるあるみたいなアレがロリなんだけど、なんでアンドロイドがロリなのってのも、結構しょーもない事実が判明してきて、しょーもなって感じなんだけど、まあ「おっさんとロリ」で行きたかったんだから、しょうがないわな。

このアンドロイドは、知識は豊富だが人間の感性が分からんという「アンドロイドあるあるカード」をちょいちょい切ってくるのだけれど、ここが「ガキだからよく分からない」っていう話と、意図的に同列に語られるので、まあまあしらける。「私アンドロイドだから・・・」みたいな話はかなり早い段階でどうでもよくなり、おっさんがとにかくロリを地球に行かせたくてしょうがなくなる。海を見せたいらしい。おもろ。
でもおっさんは、なんか月の研究とかで生まれた闇の物質みたいなのに途中から身体を侵されていて、それを治す方法がないことはわかっているので黙っていて、最後にロリを1人だけ宇宙船に乗せて、「生きろ」風に終わるんだけどさ。今日日?そんなこと?する?パパが自己犠牲で宇宙でひとり死ぬとか、すげーよね。すげーと思う。
『THE ALTERS』だとさ、地球に戻っても人権ないししんどいじゃんか、みたいな話になってたけど、ほんと、そうだと思うわ。どうすんだろうね、ロリは。映画『月に囚われた男』的にもよ、訴えてたよ、企業を。どうすんだろうね、ロリは。「私やってみる」って、何を?
こんな寒いストーリーとなんとも言えないゲームシステムでメタクリティックで85とかなわけ。いーじゃんね。いーよ。いーでしょ。いーんです。

これさ、2026年まで延期してよかったよね。もろもろの価値観がさ、もろもろのバックラッシュでさ、むしろさ、そういうことできる時代になってきてる。というか、それを察してこういう形にさせていったんだろうな。というか、そうであってほしい。企画段階からこれだったとは考えたくない。人々の感覚がどんどん移り変わっていく中で、エンターテイメントとしてどういう温度感でいくべきか、色々考えられてはいるゲームなので。
例えばさ、プレイ中、探索してると発見できるテキストにこういうのがあった。

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このなんとも言えないテキスト。アセクシャルっぽい人が、恋愛対象に見られてガチしんどい・・・みたいなテキストとしても読めるのだけれど、それだけじゃちょっと今だと、なんか、アレかなぁ・・・って思ったんだろうね。最後が付け足されたような感じ。2022年だったら絶対ありえなかった。恋愛対象として見られることが暴力なので、「結構楽しい」とかありえん、みたいな話になる。でも2026年はこれが加わる。しかしその結果、なんなの?みたいなことになっていて、印象深かった。なんなの?これ。

でもね、まあ、そんな悪くないゲームだったよ。

ってかさ、『紅の砂漠』全然できてない。やばい。あっちのが、なんならおもろい気もするけど、でもあっちもあっちで、なんならつまらないので、難しい。
あと、ブラボがおもろい。まだ言ってるって思うでしょ?言います。おもろいです、『Bloodborne』。発売して11年ですが、やっぱりいいです。プレイヤーが戦いに負けて(死んで)リスタートするサイクルの、物語への落とし込みかたが、エレガントすぎる。全部夢なんだよね。笑っちゃうわ。夢オチって、なんでもありかいな。でもいいんだよね。
『PRAGMATA』でもさ、ラスボスに「ここで死んでもらう」とか言われるんだけど、負けた後に再戦すると「まだ諦めてないのね」とか言われて、いやちゃんと殺しとけよって思ったもんね。
こういう部分、ゲームとしてはどうでもいいとされがちな部分だけどさ、気が利いてると、私は嬉しいんだよね。