エメラルド・フェネル監督の『嵐が丘』をみた!
原作小説の『嵐が丘』は1840年代の小説なんだね。なんか映像化も繰り返しされてて、すげーやつだってことは、ぼんやり知っていたけど、小説にも過去の映画だったりにも触れてこなかったので、初見さんです。
エメラルド・フェネルは、バリー・キヨガンが全裸で踊りまくる『Saltburn』が結構面白かったので、また誰かが全裸で踊るのかなと期待して見たら、マーゴット・ロビーが「お前は俺のものだ」とか高身長のイケメンに言われたり、壁ドンされたりしてた。このイケメン、ジェイコブ・エロルディというらしいが、ストリーマーのスタンミに顔がちょっと似てて、こんな肉食系スタンミは控えめに言って最高じゃんとか思ったり。
それはさておき、マーゴット・ロビー演じるキャサリンと、ジェイコブ・エロルディ演じるヒースクリフが、なんか幼なじみで相思相愛なんだけど、いろいろあってキャサリンが近所の金持ちのとこ嫁ぐことになってヒースクリフがショックすぎて失踪して数年経って戻ってきたら金持ちになってて見返してやるぜ〜ってなってから、もうなんか凄い。いたるところで浮気セックスしまくってて、やはり人類は浮気セックスの話が好きなのか?とか勘違いしそうなくらい、つまり『嵐が丘』って浮気セックスの話だったのか!と了解しそうな感じの、イチャイチャベロチュー浮気セックスを沢山していた。まじか。なんか楽しそうだな浮気セックス。この辺のシークエンスはそんな感じで面白かった。まじ笑った。
当然、そんな2人の関係に巻き込まれてしまう人々が出てくる。キャサリンの夫であるエドガーや、その妹のイザベラなどがそうなのだが、この2人描写がかなり足りていないと言わざるを得ない。特にイザベラは、キャサリンを嫉妬させるためにヒースクリフが強引に自身の婚約者にするのだが、イザベラはイザベラで何かしらの歪んだ欲望があり全部理解した上でなんかノリノリという、一筋縄ではいかない感じで描かれるのだが、すげー面白そうなキャラクターなのだが、かなり中途半端な描かれ方だった。結局蚊帳の外のエドガーと同じような存在になっていて、それは、だめじゃんね、と映画をみた感じ思う。
というか、ちょっと調べたら、小説はキャサリンの死後かなりの時間が経ってから物語が始まるみたいで、どうやら熱い浮気セックスをしてた2人がいて熱かったらしい、みたいな話を関係者からきく、という小説で、もっと複雑な構造を持っているらしい。なんかそっちのが面白そーじゃんか。読んでみようかな。
映像美みたいな話をすれば、ロケーションがなかなか良くて、嵐が丘と呼ばれる風が異常に強く、ゴツゴツしたでかい岩だらけの丘陵が風景としてよく出てくるのだが、この物語のどこか浮世離れしたした感じによく合っていし、画として良い切り取りかたをしていたように思う。翻ってキャサリンの嫁ぎ先のデカい屋敷は、時代考証とかを大胆に無視してみましたって感じの奇抜でハイカラな内装をしていて、逆に面白いよねってところが逆に面白くなかった。浮世離れした寓話感を出したいのは分かるし、外のシーンとは対照的な極端に人工的な美術に面白みがないとは言わないが、割とありがちなやつでは、そういうのって。それこそマーゴット・ロビー繋がりで『Barbie』とかさ。現代を舞台にした前作の『Saltburn』の方が、映像的に何か酔いしれるものがあったので、ちょっと不満ではある。
というか、ヒースクリフの幼少期の俳優が、ネトフリのドラマ『アドレセンス』で有害な男性性に汚染されちまった悲しいガキを体当たりで演じていた子で、うおまじかとなった。オーウェン・クーパーっていうんだね。2009年うまれなんだね。すげー。
まとめると、やはり、浮気セックス!原作読んだほうがよさそう!
こういう映画が女性必見なんすか。確かに女性客多かったかも。ちょっと年齢層高めの女性が6,7割くらいだった。